500馬力を凌駕するグループBモンスターが揃いたった、1986年世界ラリー選手権。
昨年の最終戦に続き2連勝を飾ったトイボネンの快進撃で幕を開けた1986シーズン。第2戦ではフォードRS200が登場し、ますますヒートアップする様相を呈した。しかし、歯車は急に狂いだす。熱狂的な観客で知られる第3戦ポルトガルで起こった観客を巻き込む悲惨な事故、そして前年に続き、またもドライバーの命を奪った第5戦ツールドコルス。犠牲になったのは、この年絶好調だったランチアのトイボネン/クレスト組だった。この事故の影響は大きく、直後86年をもってグループBを廃止することが決まった。突如、終焉へのカウントダウンが始まったグループB。最後のチャンピオンを争う戦いは激しさを増した。メイクス・タイトルこそプジョーが第9戦1000湖ラリーで早々と連覇を決めたが、ドライバー・タイトル争いはランチアのマルク・アレンとプジョーのユハ・カンクネンが最後の最後まで争った。
そしてWRC史上最強の時代は壮絶なバトルで幕を閉じた・・・。
※この商品は2007年に発売されたセット商品「WRC LEGEND GROUPB」の一部です。