3.5リッターNAエンジンによる頂上決戦となった1992年。プジョーは905を3台投入してきた。プジョーのライバルとなったのはトヨタ。T.サウスゲートが設計に加わったTS010を同じく3台エントリーさせた。SWC第1戦モンツァではトヨタ。2戦目シルバーストンではプジョー。1勝1敗でル・マンの大一番を迎えていた。決勝は雨の中のスタートとなった。飛び出したのはプジョー2台。トヨタはグッドイヤーのレインタイヤが機能せず、ペースは上がらない。その中、6周目にはマツダMX-R01がトップを奪う。(ジャドV10を耐久用に改良し、TWR製のシャーシに搭載していた)2時間目、再びプジョーがトップを奪い返し、ナイトランに入っていった。2日目の朝6時過ぎ、関谷/ラファネル/アチソン組のトヨタが2位に浮上。はるか先をいくプジョーを追いかけていく。しかし2時間目から首位を走り続けるプジョーは6周の差をつけチェッカーを受けた。関谷は日本人として過去最高の2位入賞を果たした。前年優勝のマツダは4位。5位にはトラストのトヨタ。旧グループCカークラスを制した。