2001年は激しいシーズンと言えた。記録は塗り替えられ、ルーキーたちは溢れんばかりの才能をアピールした。そして天才は再びその名を歴史に刻み込んだ。ミハエル・シューマッハ。9勝、123ポイント、14度の表彰台。王者はその実力を見せつける偉業を成し遂げた。しかしその成功は彼ひとりによるものではないことはシューマッハ自身が良く知っていた。激化するブリヂストンとミシュランのタイヤウォーズ。ミシュランを履くウィリアムズのラルフはブリヂストン勢のフェラーリ、マクラーレンを相手に3勝を挙げた。ニューカマーのモントーヤ、ライコネンは次世代のスターを確信させる走りを披露。ミナルディのアロンソもオーストラリアで輝きのあるパフォーマンスを見せた。2001年はひとつの時代の終焉でもあった。2度の世界チャンピオン、ミカ・ハッキネン、ベテランのジャン・アレジがF1に別れを告げたのだ。技術的側面ではスペインからトラクション・コントロールが再び解禁となり、戦いはさらに研ぎ澄まされたものとなっていった。収録映像は日本では見ることの出来ないFOAデジタル放送の映像を使用。迫真のカメラアングルはドライバー、チーム、そして戦いの裏側の真実までをも伝える。今までにないオンボードカメラ映像もF1の迫力を増大させている。またチームラジオでの交信も収録、戦略面での興味を提供。前半戦、後半戦あわせて3時間半を越える作品はF1、2001年のすべてを網羅している超大作だ。