56年の歴史を刻んできたF1史で、タイトル2連覇を達成したドライバーは、僅か7名。57年目を迎えた2006年。フェルナンド・アロンソが史上最年少の若さで8人目に名を連ね、F1界の殿堂入りを果たしたのだった。2006年、これまでにない顔ぶれでF1シーズンは熱戦の火ぶたを切った。スーパーアグリの参戦を筆頭にトロロッソ、ミッドランドなどニューチームが世界最高峰のグリッドに。さらに、新人ドライバーも大挙した年でもあった。開幕戦から名を連ねたのは3名。チャンピオンの遺伝子を持つニコ・ロズベルグ、アメリカ出身のスコット・スピード。そして日本人期待の井出有治の挑戦。そのなかディフェンディング・チャンピオンチーム ルノーは、第9戦カナダまで盤石な戦いを展開。タイトル奪還を狙うミハエル・シューマッハも2勝を挙げ防戦するも、アロンソが6勝、ジャンカルロ・フィジケラが1勝を挙げ、ランキングトップの座を独走。タイトル防衛確実かと思われた。シーズンの流れが変わったのは、第10戦アメリカ。シューマッハの起死回生の勝利でフェラーリの猛反撃が始まったのだ。第16戦中国でシューマッハがシリーズ7勝でランキングトップへ浮上。さらにコンストラクターズポイントでもルノーに急追。ラスト2戦は緊張高まる熾烈な戦いとなった。ジェンソン・バトンは第3戦オーストラリアで38年振りのポールポジションをホンダにもたらし、ハンガリーでは自身の初優勝とともにホンダへ第3期初優勝をプレゼント。バトンにとって通算114戦目の快挙であり、2000年に第3期挑戦を始めていたホンダにとっては115戦目の栄光でもあった。ブラジルでアイルトン・セナ以来の母国グランプリ優勝をフェラーリ在籍1年目で飾ったフェリッペ・マッサ。デビューから16年。91勝を挙げた希代のチャンピオン皇帝シューマッハの引退。センセーショナルな1年をオフィシャルDVDでしか見ることの出来ない映像やオリジナルインタビューで振り返る。
【特典映像】
●シーズン・プレビュー
シーズン前のプレスカンファレンスやテスト
シーン、主要ドライバーのインタビューを収録。
●スペインでのベルナンド・ファーガソン
インタビュー
コスワースエンジンのこれまでの軌跡を綴った
映像を元に特別インタビューを敢行。
●スーパーアグリ ショート・レビュー
鈴木亜久里、佐藤琢磨、エンジニアの
ゲリー・ヒューズのインタビューとともに
1年をプレイバック。
●鈴鹿でのロン・デニス インタビュー
鈴鹿での思い出や日本のファンについてなど
ロン・デニスに単独インタビュー。
●ミハエル・シューマッハ トリビュート
デビューからの映像を元にニキ・ラウダや
ミカ・ハッキネンなどがシュミーについて語る。