ヒュンダイはライバルを凌駕するハイスピードを見せた。対するトヨタは鋼の強さを生み出す抜群の安定感で対抗した。蘇った伝説のサファリ。復活のカーブレークラリー、アクロポリス。初開催となったクロアチアとベルギー伝統のイープルラリー。全12戦で争われたスペクタクルな頂上決戦。オジェは開幕モンテでWRC通算50勝を達成。フル参戦ラストイヤーへ万全の走り。エバンスは難関ポルトガル、フィンランドを制覇、初タイトルへ意欲を見せた。脅威のヤングスター、ロバンペッラは高速エストニア、極悪路アクロポリスで優勝を決めた。勝田他貴元はサファリで初の2位表彰台、確かな成長を感じさせた。ヒュンダイのエース、タナックは第2戦、アークティック圧勝。しかしトラブルの呪縛から逃れられず、2度目の王者は叶わなかった。そのスピードでライバルを圧倒したヌービル。地元ベルギーとスペインで勝利するも念願のタイトルには届かなかった。最終戦モンツァで決まったタイトル。2年連続となるトヨタ2名の選手権バトルはオジェがエバンスを振り切った。マニファクチャラ―ズではヒュンダイからトヨタがチャンピオンの座を奪い取った。